富山でリフォーム！マンションは事前に規約確認を！オール電化の電気代について

区分所有法（マンション法）

区分所有法の正式名称は「建物の区分所有等に関する法律」です。個人の所有権が確立している「専有部分」とマンションの所有者全員が共有する「共有部分」について定められています。一般的に専有部分は「玄関の内側からベランダの手前」、共有部分は「廊下・ロビー・外壁・屋根」などです。

管理規約

管理規約とは、マンションの区分所有者で構成される管理組合が定めた建物の使用や快適に暮らすためのルールです。マンションによってはリフォーム時の届け出の義務や、使用できる建材の種類などに制約が設けられている場合があります。管理規約は1住戸に1冊配布されていますので、リフォーム前に必ず確認しておいてください。

使用細則・協定

区分所有法や管理規約に基づき、マンションで生活するうえのルールを細かくまとめたものです。

消防法など

火災予防・火災被害軽減を目的として、内装材の制限や火災報知器設置などが定められています。

マンションリフォームの注意点

このようにマンションには法律や規約があり、リフォームをする時には事前に確認することが大切です。ここでは、特に注意するべきポイントをご紹介します。

◇ 玄関ドア・カギ

玄関ドアは共有部分なので、ドアそのものを付け替えることはできません。しかし、玄関ドアの内側は専有部分となっており、内側のみの色の塗り替えは可能です。

また、カギの交換は認められているマンションが多いです。防犯性の高いカギに交換したい場合は、規約を確認してみることがおすすめです。

◇ 窓

窓は共有部分です。内側に内窓を取り付けて、二重サッシにすることはできます。窓の修繕に関してはマンションによって違うので、管理規約や使用細則を確認してください。

◇ ベランダ

ベランダは共有部分なので、リフォームはできません。椅子やテーブルを置いたり、プランターで植物を育てたりすることは可能ですが、避難通路を妨げないように注意が必要です。

オール電化住宅の電気代

オール電化住宅は「光熱費が安くなる」といわれています。総務省統計局の調査によれば、2人以上の世帯の平均光熱費は、年間約26万円（2019年）でした。一方オール電化住宅の2人以上の平均電気代は、年間19万円程度です。オール電化住宅の方が光熱費は安くなっているのがわかります。

オール電化住宅では単価が安くなる夜間にお湯を沸かしてタンクに貯めておくことが可能です。加えて、電気の単価が安くなる夜間に蓄熱暖房機に熱を蓄えておくこともできます。蓄電暖房機は夜間に蓄電したレンガの輻射熱で部屋全体を暖める仕組みです。

オール電化住宅のメリットとデメリット

オール電化住宅の最大の魅力は光熱費を安く抑えられることですが、他にもメリットがあります。

◇ 安全性

ガスを使用しないので、ガス漏れやガス爆発の心配がありません。IHクッキングヒーターは火を使わないため火災のリスクが少なく、高齢者や乳幼児のいる家庭でも安心です。

◇ 災害時に強い

災害時の復旧は、ガスや水道と比べて電気が最も早いといわれています。また、電気温水器のタンクのお湯は生活用水として利用できます。

一方で、オール電化住宅には「昼間の電気代が割高」「設置費用がかかる」というデメリットがあるので注意しなければなりません。ただし、これらのデメリットは「割安な夜間電力を最大限に活かす」ことや「電気給湯器や蓄熱暖房機の設定を最適化する」ことなどで回避できます。